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インターネット取引とは
オンラインサービスを提供する証券会社は,2001年8月現在で57社あります。インターネット取引の口座数は、2001年6月に200万口座を超えたと言われています。
既存の株取引とインターネットによる株取引の最大の違いは,注文のやり取りに人手を介さない点です。従来の株取引では,店頭に出向いたり,電話で連絡したりするなどして,営業マンと会話をしながら注文を出していました。証券会社側では推奨銘柄などを用意しており,顧客は投資に関するアドバイスを受けながらどの銘柄を売買するか決めることが多かったのではないかと思います。証券会社とのつき合いが長い投資家や初心者の投資家にとっては,特定の担当者が付く従来のシステムはニーズに合っていたといえます。
しかし,店頭に行くひまがない投資家や自分でじっくりと銘柄を選定したい投資家にとっては,従来の注文取次のシステムには不都合な点が多くあります。
これに対してインターネット株取引は,営業マンと会話を一切交わすことなくインターネット画面を通じて注文を出すことができます。しかも,システムのメンテナンス時間を除いては基本的に24時間注文を受け付けている証券会社が多く,夜間に自宅のパソコンからゆっくりと銘柄を選定して注文を出すことも可能です。また,昼間にオフィスのパソコンから注文を出すこともできます。このように個人の生活スタイルに合わせた投資を行うことができるのがインターネット取引の大きな特徴です。
また,パソコンを使うことによって資産管理が容易になるということもインターネット取引の特徴の一つです。従来の取引において投資のパフォーマンスや自身の資産状況を管理するためには,証券会社から送られてくる取引明細書を保存し,内容を付き合わせるといった作業が必要でした。
しかしインターネット証券会社の中には,インターネットの画面上で,取引履歴を参照したりパフォーマンス管理などを行う機能を提供している証券会社が多くあります。証券会社によっては画面上でのデータ表示に加えて,データそのもののダウンロードを行っているところもあります。また,パソコンのソフトウエアも,表計算ソフトやデータベースソフト,さらには資産管理専用ソフトまで,データ管理用のツールが幅広く揃っています。
パフォーマンス管理などをじっくり行う時間のないサラリーマン層でも,パソコンを駆使することで比較的容易に自己の資産管理を実現できるわけです。 |
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9つのポイント
| 1.売買手数料はいくらか |
すでにカテゴリー分けの段階で手数料の違いはある程度考慮されているはずですが,やはり手数料の比較は厳しく行いたいものです。というのも,手数料体系はその証券会社のスタンスをかなり明確に表していることが多いからです。 同じディスカウント・ブローカの中でも,手数料によって受けることができるサービス内容に違いが出てくる可能性は大きいのです。
日本の場合,一律の手数料を徴収する証券会社と約定金額の何%という手数料を徴収する証券会社の2種類があります。3回までの取引で3000円といった手数料体系を採用しているとろこもあり,一概にどこが安いのかは決められません。ですから,投資金額との兼ね合いで手数料を比較することが重要です。投資金額が一定でない場合には,一律の手数料体系を採用する証券会社を選んだ方が,手数料が計算しやすくてよいでしょう。
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| 2.商品の種類はどの程度か? |
特に長期資産形成派の投資家には非常に重要な項目である。上場株式については当然のことながらすべての証券会社で扱っているが,一部の証券会社では店頭株を扱っていないところもある。さらに,ミニ株、投資信託,MMFなど他の金融商品については証券会社のスタンスによってまちまちである。
長期的な資産運用を考える投資家の場合,一定期間ごとに商品のパフォーマンスを評価し,他の商品に乗り換えたり,さらに投資金額を積みましたりすることになる。 投資信託の商品ラインナップが充実していることは長期投資派にとって極めて重要な要素である。 また株式投資を中心にするとしても,長期投資の場合,資金が遊んでいる期間がけっこうながくなる。このような時にはMMFやMRF(証券総合口座)があると便利である。
逆に,株式を中心に短期的に利益を追求する投資家であれば,MMFや投資信託の有無は証券会社選択の重要な項目にはならないはずである。純粋に売買手数料の違いで選択した方がよいでしょう。 |
| 3.証券会社は信頼できるか |
証券会社の一連の倒産劇によって,国内の金融機関も普通の企業と同様,倒産するリスクが存在することが明白になりました。自分が取引する証券会社の経営状態の把握は,取引を始める上での重要な要素といえます。
証券会社の財務内容を把握するためにはバランス・シートや損益計算書といった財務諸表を見たり,格付機関が公表する債券の格付を参照したりすることになります。
その意味では証券市場に株式を公開もしくは上場している証券会社はこれらの情報を比較的簡単に入手することができるため安心感があります。
非公開の証券会社でも財務データをホームページ上で公開している会社もあります。
規模が大きい証券会社が必ずしも安心とは限りませんので,金融機関の経営不安などについては、新聞や雑誌などでこまめに情報収集を行う必要があるでしょう。 |
| 4.その他の手数料はいくらか? |
証券会社には売買手数料のほかにもいくつかの手数料を支払わなければならないケースが多くあります。
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手数料・利用料の種類 |
最近の傾向 |
| 1. |
株式の保護預り口座管理料
(株式を購入した場合) |
・半額,無料とするところがほとんど |
| 2. |
インターネット取引の利用料 |
・無料とするところが多い
・取引があれば無料などの条件をつけるところも多い |
| 3. |
情報サービスの利用料 |
・一定数の売買があれば無料となるケースが多い |
| 4. |
入出金の際の振込手数料 |
・振込人負担→受取人負担の順で多い・一定条件で入出金どちらも証券会社負担とするところも数社ある |
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| 5.取引時間は? |
インターネット取引は,基本的に人間を介せずに注文を受け付けることができるので,早朝や夜間でも注文を受け付けています。しかし,システムの整備などの都合から注文の受付時間は証券会社によって多少異なっています。
また,大引けの直前は注文を受け付けない証券会社が多いのですが,この時間も30分前から締め切る証券会社と10分前まで受け付ける証券会社というように幅があります。
このほか,買い付けを行ってから,いつのタイミングで反対売買ができるのかという点も証券会社によって異なっています。売買成立直後,翌営業日,4営業日後など様々です。短期売買を行う場合には,売買成立直後に反対売買ができなければ意味がありません。逆に長期投資の場合はこれはほとんど関係ないでしょう。
各自の生活スタイルや投資スタンスに合わせて,注文時間や反対売買のタイミングを考えることは大変重要です。 |
| 6.情報提供はどの程度か |
インターネット証券会社のほとんどが,
・ 株価情報
・ 株価チャート
・ 市況
・ 企業情報
などの情報提供サービスを行っています。
しかし,同じ株価でもリアルタイムの株価情報については提供していない証券会社もあります。
また,日経新聞などと提携し,ニュースの検索サービスを展開しているところや,アナリスト・レポートなどが有料/無料で読める証券会社もあります。
各自の投資スタイルと,情報収集に費やす時間などを考慮に入れてどの程度の情報が必要なのか見極める必要があります。
一般的には,情報提供の量は多い方がよいでしょう。他のサイトに移動するよりも証券会社のサイト内で完結する方が使い勝手がよいからです。 |
| 7.レスポンスは早いか |
特定の担当者が付かないインターネット取引の場合,トラブル発生時や質問がある場合などにはコールセンターに電話するか,電子メールを利用することになります。
この際,的確な情報をスムーズに提供してくれるのかどうかは大きなポイントです。特にインターネット取引を好む投資家の場合,そもそも営業マンとの深いつき合いは望んでいないことが多く,必要な時に必要な情報だけを即座に入手できることが重要です。
コールセンター・スタッフの対応の良し悪しや電子メールのレスポンスの早さは,その証券会社の体質をそのまま表していると言ってよいでしょう。インターネット取引の先進国である米国市場においても顧客対応の充実度が証券会社の成否を分けています。
口座を開設する前に,何回かホームページから質問のメールを送ったり,コールセンターへ電話してみることをお勧めします。なかなかつながらなかったり,態度が横柄であったり,回答が不明確な証券会社はおのずと候補からはずれてくるのではないでしょうか。 |
| 8.ホームページの情報提供はしっかりしているか |
「レスポンスは早いか」の項目と同様,ホームページにおける情報提供の良し悪しは,基本的に証券会社の体質を表しています。
インターネット取引サービスは究極のリテール・サービスといえます。顧客を確保することの重要性を認識している証券会社のホームページはそれなりに内容が充実しているものです。情報提供に力を入れていないインターネット証券会社についてはサービスについて期待しない方がよいと思われます。
特に,手数料体系やサービス内容について明確な情報提供を行っている証券会社を選択すべきでしょう。
取引制限のある銘柄や,システム上の制限など,マイナス面について説明が少ない証券会社は要注意です。また,説明内容が分かりにくい証券会社も避けるべきでしょう。 |
| 9.その他のサービスは充実しているか |
あまり目立ちませんが,証券会社ごとの特徴が出ている機能というものがあります。
・ 豊富なミニ株のラインナップ
・ 銀行口座からの自動引き落とし対応
・ iモード対応
・ マイクロソフト・マネーとの連動
・ IPO銘柄の取り扱い
などです。
どの銘柄に投資すればよいのかという投資アドバイスも証券会社によってスタンスが大きく異なっています。一切個別の投資アドバイスを行わない証券会社が多いのですが,電話を使ったアドバイスに対応しているところもあります。
自分がどうしても受けたいサービスがある場合には,その証券会社を最優先した方がよいでしょう。 |
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