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表皮と真皮の2枚が合わさっている肌の基本構造ですが、付属してくっついてくるものがあるのです。真皮の深い部分につく脂肪組織、肌表面に穴を開けている皮脂腺、汗腺、そして毛です。ただし、これは人間の場合です。他の動物なら、鱗(うろこ)、羽毛、針、等多種多様です。
さて、人間の肌に戻りますが、このようにたくさんくっついているものをまとめて皮膚付属器と呼びます。ただし、皮下にある脂肪組織のあたりは皮下織と呼んでいます。今回はこの脂肪組織、通称「皮下脂肪」ついてお話しします。
肌の厚さは部位によって、人によって違いますが、一番厚さに影響するのが皮下脂肪の厚さなのです。腕とかお腹の肌をつまんでみるとよくわかりますね。上の図のように、真皮の深い部分に脂肪細胞の固まりが貯まってくるのです。
そんな皮下脂肪にも重要な働きがあるのです。脂肪が熱を伝えにくいので、体温の保存に役立つこと。そして、やはりクッションとしての働きもあると考えられます。現在のように暖房設備が整っていない時、寒い国の人は皮下脂肪を蓄えて冬を過ごしたのです。また、クッションとしての働きは、相撲の関取さんやプロレスラーの体当たりをみて納得いくのではないでしょうか。
また、皮下脂肪は体の中でエネルギーとして使われなかった栄養が、一時的に蓄えられるので、貯蔵エネルギーとしても重要です。もちろん、体の各所に脂肪組織は蓄えられますが、皮下脂肪は貯蓄量でもかなりの部分を占めます。妊娠して太るのは、生まれてくる赤ちゃんのエネルギーを蓄えているのです。そのせいか、男性に比較して女性の方が元々皮下脂肪は厚くなっています。女性特有の美しい曲線美は皮下脂肪があってこそのものです。 |
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皮膚と油は切っても切れないなかにあります。皮膚の働きに外環境から体を守ることがありますが、一番外側で守っているのが皮膚から出る油、つまり「皮脂」の膜です。
昔は、皮脂膜は皮膚表面にできた一層の膜だと考えられていましたが、現在では角質層に吸収されて一体となっているとされています。もちろん、Tゾーンでは皮脂があふれて表面にテカテカ見えますが。
この皮脂は皮脂腺と呼ばれる所から分泌されています。皮脂腺は毛と密接な関係にあり、皮脂腺のある所に必ず毛穴があります。毛は産毛から剛毛まですべて皮脂腺を持っています。
ただ、場所によって皮脂腺が発達しているところとそうでないところがあるのですが、人による違いや、年齢による違いもかなり大きいものがあります。すべての人に言えることですが、一生で最も皮脂腺が発達している時期は思春期です。だから、皮脂腺にできる炎症「ニキビ」はこの思春期に最もできやすいのです。皮脂腺の発達状態は変化しているし、場所による違いも大きいことは重要ですのでしっかりと覚えていて下さい。
この図のように、皮脂腺は皮脂腺細胞がブドウの房のように付いてできています。次第に細胞の
中に皮脂を作って蓄え、最後はつぶれて皮膚の表面に分泌されるのです。大切なのは、細胞
単位で分泌されるのです。だから、1日の分泌量はほぼ決まっているし、汗のように何時までも
出っぱなしと言うことはないのです。毛穴をきれいにするとかえって皮脂が出やすくなり、止まら
なくなるのではないかという心配はありません。皮膚美容上、フレッシュな皮脂で肌をおおうこと
はいいことなのです。
しかし、顔を洗ってすぐには皮脂は元の通りには出ません。季節や、個人差、部位差はあります
が、速くて30分、遅ければ2時間はかかります。この間、皮膚をどのように保護しておくか、ここに
化粧品の役割があるのです。この空白の時期を隙間無く埋める、これが化粧品の油分補給です。
細胞間脂質とともに、肌をしなやかに整えてくれる皮脂成分をバランス良く補給する乳液やクリー
ム、あるいは美容液はしっかりと働いてくれます。
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